まだまだ震災は終わらない

今日は3月11日。

2年前の今日、あの震災が起こった。その後の、なんやかんやは省略するとして、実は、今も震災は終わっていない。

道路やライフラインは100パーセント、復旧したけど。区画整理だとか防波堤工事とか、住宅整備だとか、何やかんやが、ぜんぜん、進んでいない。

ボクの働く市は、東北に比べれば、被害は少ないけど、まだ壊れたままになってる公共施設はある。ちなみに言えば7月から、この復興予算を捻出するために給料が減る予定だったりする。

 

そんなこんなな日々だけど、今日、とてもショッキングなニュースを見た。

応援で東北に派遣された職員2人が自殺したという話。

そのうち一人は、宝塚市から派遣(もちろん単身赴任)され、区画整理を担当していたようだ。派遣中に居住する場として与えられた仮設住宅で、遺書を書き残して逝ってしまったらしい。

 

彼が、どんな状況だったか、だいたいの察しはつく。

区画整理だから、おそらく、毎日、夜遅くまで仕事してたはずだ。、そのほとんどはサービス残業だったんじゃないだろうか。うちの場合だと残業代は、給料の10パーセントまでと上限が決められている。区画整理の部署なら、0時近くまで仕事する日なんて、ざらにあるはずだ。しかも、無制限に残業代を支払えるほど、地方の財政は、潤っていない(派遣の場合、基本給は派遣元で負担するけど、残業代などは派遣先が負担するのが、通常だ)。

それでいて、仕事は遅々として進まない。

なぜか・・・

まずは調整が難航する。人によっては、自分の土地が少なくなってしまう人もいる。道路を通すか、その上で、土地の区画をどう線引きして、それぞれの地権者に割り当てるか、そこには10人十色の諸事情が絡む。全ての関係者を納得させられるような案を作るまで、連日連夜の関係者回りや、説明会があったはず。設計だって、何回も作り直すはめになったはずだ。

これが国ならば、半ば強制的に断行する事もできるのだけど、市町村がやるとなれば、関係者全員の承諾がなければ、その事業は実施できない。関係者が100人いれば、100人のハンコがなければ、できないのだ。

それで、やっと案が固まって、入札して業者を決めようにも、どこの業者も手いっぱいで、入札辞退が相次ぎ、不調に終わるケースも珍しくないと聞く。

 

毎日、夜遅くまで働くけど、事業自体は、遅々として進まない。。。

 

そんな中で、関係する住民は、その怒りを全て、役所に向ける。

公務員と言えば、日がな一日、デスクに座り、お茶を飲んでるみたいなイメージを持つ人も多い。

“やれ、仕事しない”

とか、”税金ドロボー”とか、”お前たちは、住民の事が分かっていない”とか、

“民間で、そんな仕事してたら、クビだぞ”とか、

 

たいていの場合、そんなクレームは、自分の要望や意見、しかも、きわめて個人的なもの、が多い。ボクもかなりの頻度で、そういう言葉を浴びる事がある。

正直、これは、かなりのストレスとなる。職員は、こういう場合、個人的な事情とルールとの板ばさみになるのだ。

ただボクの場合、同じ職場の人が、かなりフォローしてくれるのも事実。仕事を手伝ってくれる場合もあるし、慰めてくれる事もあるし、それに家に帰れば家族がいる。

 

自ら命を絶ってしまった人。

彼は、単身赴任で家族のいない仮設住宅に帰って、絶対的な孤立状態に置かれてしまったんだろう。

派遣されて3、4ヶ月ぐらいだというから、友人もいなかったかもしれない。

その孤独が、彼を死に追いやったような気もする。

“お前は、土地の者じゃないから、相手(住民)の気持ちが分からない”なんて事も言われたかもしれない(←実際、ボクは言われた事がある)。

 

何とも、痛ましい話だ。

せめて、この花を贈ろう。どうか、安らかに眠れますよう。。。

パン屋の花2013.2.20

公務員が気楽な商売だ、なんて誰が言ったんだ!?

相手が誰であれ、何を言ってもいいってものではありません。あなたの放ったその暴言が、人、一人の命を絶ってしまう事もあるんです。

 

 

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まだまだ震災は終わらない への6件のフィードバック

  1. abend より:

    こんばんは。
    震災の残したものってとにかく大きいですよね。
    生き残っても未だ苦しんでる人が一杯だし 自殺される人も
    いらっしゃるんですね。
    なんか空しい気持ちになりますね。

    • タマ。 より:

      abendさん、こんばんは。
      阪神・淡路大震災の時もそうだったと思いますけど、尾をひきますよね、長いこと。一日も早い復興をと思いますけど、これが、中々に進まないのです。
      自殺した公務員は、宝塚市から派遣された方のようで、復興の約にたちたいと自分で志願して来た方だったようです。それが、こんな結果になってしまって、とても残念です。

  2. ❤ちえたん より:

    タマ。さん♪ おはようございます^^

    復興、復旧作業がまだまだ進んで無い事を
    「あの日」のTVニュース等で見ました!
    生活感の全くなくなってしまった地域とか・・・・。
    大切な家族を喪くし、ふんばって生きておられる方も事も・・・><。
    >お前は、土地の者じゃないから、相手(住民)の気持ちが分からない
    持っていきばの無い怒りを、お役所に向けるというのは
    どこにでもよくある話ですが
    言って良い事と悪い事の判断も出来なくなる程
    皆心が病んでしまってるのかもしれませんね・・・・・。
    悲しい事です。

    • タマ。 より:

      ちえたんさん、こんばんは。
      持って行きばのない怒り、確かに役所に向けられやすいです。
      それは、当然に仕方ないことだったんですが、家族から離れて暮す単身者には、ちょっと厳しすぎたようですね。
      役所の幹部が、もう少し、職員の心の問題に目を向けていれば、このような悲劇は、起こらなかったかもしれません。

  3. 史津香 より:

    立場が違えば意見が変わる。
    そういうものだと思いますが、まさに今の生活が儘なら無い人にとって、相手の対場に立って譲り合う精神を望むことは非常に困難な事でしょうね。

    衣食足りて礼節を知る、と言いますが、衣食「住」足りて礼節を知る、なんですよね。
    孤立無縁で死を選ぶまで追い込まれてしまった職員さんは、二次被災者ですよ。
    ご家族もどんなに悲しい、悔しい想いをなさってらっしゃるでしょう。

    誰も救われない。
    辛すぎます。

    • タマ。 より:

      史津香さん、こんばんは。
      被災地に、応援として派遣されている公務員は、実は、かなりたくさんいましてね。
      で、毎日、限界まで働く職員に対しての心のケアが、少し軽く見られたような気がします。
      震災は、一次的、二次的な不幸を生みましたが、これを教訓としていただければと、切に願います。

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