一つ前の記事の続き。
火葬場で、彼女を彼女の旦那と二人で見送った日の翌日。
その日は、出勤してた。イベントがあったのだ。
そのイベントは、地域自殺対策緊急強化交付金事業という冠がつけられたもので、講演会をやったのだ。
こんな時に自殺対策の講演会とは、皮肉なものだ。でも忙しいのは、ちょうどいい。余計なこと考えずにすむ。
しかし、、、
事件は、その講演会が終わったころに起きた。
たまたま講演を聴きに着ていた包括支援センターの職員が、「係長っ!」と呼び止められる。
外で男性二人がケンカしているらしい。
やれやれ。。。
実はボクの職場は、一般の人が入れるお風呂がある。カラオケもやれる。時たま、こんなトラブルがおきて仲裁に入ることがある。
で、現場と思われる場所へ、おっとり刀で向かった。
(この時は、ちょっとした、小づきあい程度のものだと思ってたのだ)
すると、なんと、顔を血だらけにした高齢者(男性)が歩いてるではないか。
すぐに駆け寄り、施設の中に引き入れた。
まずは手当てしないと。ちょうどいいことに、今なら、部下の保健師や看護士がいる。すぐさま呼んで手当てしてもらった。
それからだ、大変なのは。
まずは警察を呼ぶ。本人の意識がはっきりしてるのと、応急手当をしているということもあって、警察を先にしたのだ。
警察がくる間に、名前と住所、生年月日を聞く。連絡云々ということもあるけど、これがちゃんと答えられたら、とりあえず脳は大丈夫と判断できるからだ。幸いなことに男性は、すべて即答した、はっきりと。
しかし、困ったことに、この男性、独居老人だった。
こういう場合、家族に連絡して迎えにきてもらい、引き渡すのがセオリーなのだが、彼の場合、一人暮らしだった。
“これは、長引くな”と、この時、覚悟を決めた。
警察が来る。
とりあえず状況を説明するが、最初、彼は、大事にしたくないのか、被害届けを出す意思を見せない。
出欠は、鼻、目、後頭部の三ヶ所からで、怪我の具合は、かなりのものだ。
警察官と一緒に、説得し、被害届けを出させる。
警察の現場検証の間、休日当番医(外科)に連絡をする。
夜間になるが、診てくれるよう話をつける。
この時になっても彼の出血は、止まらなかった。
“これは、(骨が)折れてるかも”と思った。
ちなみに、この時、施設管理の責任者が、到着した。
ありがたかった。。。
ちなみに、この時は、ボクの上司(課長)も部下も、全員、退勤してたのだ。帰っていいとは言ったけど、まさか、課長まで、帰るとは思わなかった。。。
警察の現場検証は、意外に長くかかった。正直、こんなにかかるとは思わなかった。
職場を出、男性を車に乗せ、施設管理責任者と職場を出たのは7時を過ぎてた。
病院に着いて、診察、CTスキャン、処置(傷口を縫う作業)と、これまた2時間ぐらいをようす。
結局、男性は、目の周りの骨と鼻骨を骨折していた。
この病院で待ってる間、男性の住むところの近所に、一応、親戚がいる事が分かる。その親戚に連絡を入れ、様子を見てくれるよう頼んだ。
そんなこんなで、帰宅したのは12時近くになっていた。
正直、彼女や彼女の旦那のことは、この間、まったく考える余地がなくなっていた。
やれやれ、、、
悲しんでる暇も、落ち込んでる暇もないぞ(笑)
ホント、この夜は、天使の幻覚が見えそうなぐらいだった。
でも、こんな風にして、だんだん麻痺していくのかな
なんて考えが、チラッと頭の中をよぎったのだ。。。
毎日のニュースの中で起きてしまう悲しい出来事・・・
今や福祉関係の部署で働く公務員の方々の大変さが伝わります
麻痺・・・?慣れ・・・?
そうではなくて忘れたふりをするしか次に進めないんではないでしょうかね?(*^^)v
心も体も大切にしてください
冷静に他人を見られるぐらいがたぶんちょうどいい・・・そう思います
ク~姐さん、ありがとうございます。
まぁ、毎日、毎日、よくも起こるもんだとばかりに、色々起こります。
忘れたふりですかぁ。。。確かに、仕事という一線を作って割り切ってる職員は、大勢います。ボクは、そういう意味では少数派です。割り切れないんですよ、どうしても。向いてないのかもしれません。
でも、役所は、人が死なないための最後の砦だと思ってます。
どこにも相談できない、自分ではどうにもならない。あてになる家族がいない。
そんな人たちが最後に、”何とかしてくれぇ~”って来るのが役所なんだと思うんです。だから死なないよう、奔走してるんですが。。。
ときたま、油断しちゃうんです。
冷静に他人を見られるってのは、ある種の才能ですね。ボクは、まだまだ青いです、40を過ぎていますが。
でも、血だらけの、おじいさんが歩いてるのを見たときは、正直、ギョッとしましたね^^;
あ、そうです。
こう見えて、割とタフです(笑) ガス抜きの方法、知ってますから^^
こんばんは。
なんか大変そうですね。
はい、もう何だか大変です。
でも、先日、神戸に行って、ガス抜きしてきました。大丈夫です^^
タマ。さん♪ こんばんは^^
私たちが知らない場所で、色んな悲しい出来事があるんですよね。。。
昨年の、東北の震災でも・・・・。
どれも、当事者にとっては、最も辛く、悲しい出来事だと思うのです。
同じ経験をしなければ解り得る事ではないのでしょうが
解らないながらも
一緒に寄り添って!支えてあげたい!
そう思う気持ちは尊いって思います。
お仕事柄、大変そうですが・・・。
>悲しんでる暇も、落ち込んでる暇も、ありゃしない!
その勢いで、頑張って欲しいです^^
カウンセラーの料金は結構お高いのですが
それは・・・。
悩んで苦しんでる人の立場にたって、同じ目で線気持ちで考える!
その作業は、とてつもなくシンドイんだそうです・・・・。
だから、当たり前なのだと聞いた事があります。
タマ。さんも、カウンセラー的なお立場なのだなぁ・・・と、感じました。
ちえたんさん、こんぱんは。
そうですねぇ、世の中、色々と起こってますねぇ。もう何が何だか、分かんなくなるくらい。
あ、一応、茨城も被災地ですよぉ~。確定申告で雑損控除できるぐらい(笑)←5万ぐらい還付が出そうです^^
さて、カウンセラーの話がでましたが、カウンセラーもソーシャルワーカーも、基本的には、話を聞くだけですね。すごく時間をかけて、人の話を聞く。しんどい仕事です。でも、それ以上のことはしません。
ボクのしてる仕事は、基本的には違います。
ざっくりと言えば”死なせない”ために行動するところです。それは、お金だったり、食料だったり、病院の手配だったり、そりやあ、もう色々なんですが。
もえ、どうにもならん!って、
そんな人が役所に駆け込んでくるんですよ。
まぁ、まれに、息子がフィギュアにはまって、生活費がない、なんて事言ってくる人もいるんですが。
鬱、躁鬱、統合失調症、アルコール依存症。。。
こんな人たちと、お付き合いしてます、今は。
はい、がんぱりマッスルっ!!
お金がたまったら、また〇島に行きますね。あのキレイな瀬戸内に癒されたいです。
あ、うどんのお好み焼きも食べてみたいです(笑)