DVの話~愛と暴力はちがいます~

DVといっても、とある特定の友人の話をするつもりではない。

仕事柄、DVも扱ってるんだけど、その、こぼれ話を3つほど。守秘義務というのがあるから、こと細かに、具体的な事例を話すわけには、いかないけど、まぁ、書ける範囲で。

最近、この記事の表題にした「愛と暴力はちがいます」という言葉を載せた、ポケットティッシュを配り始めた。

主に置いてあるのは公共施設なんだけど。市役所の相談窓口に、一人で悩まないで相談に来てほしいと呼びかけるために作ったものだ。まぁ、ホントに悩んでる人が役所に来て、このティッシュに書いてあるメッセージに気づくかどうかは、、ちょっとあやしい。。。

で、このポケットティッシュを見ながら、思い出した話がある。

①納税証明書

納税証明書とDV、何の関係がある? と思う人も多いだろう。

しかし、関係があるのだ。

去年、課内研修のおり、教わったことだ。

軽自動車税という税金があって。車検を受けるためには、この納税証明書が必要となる。大抵は、車検を請け負った整備業者が、本人に代わって、取りに来る。だから、軽自動車税の納税証明書は、本人以外の誰でも取れるシステムになっている。もちろん、その納税証明書には、現住所が記載されているわけだ。

つまり、DVから逃げた奥さんの行方を調べるために、夫が、奥さん名義の軽自動車の納税証明書を取りにくるという、ケースがあるのだ。

一応、その対策もあるのだが、それは秘密(笑)

でも、万が一、そのとき窓口で対応したのが、まだ異動したての新人とかだったら、間違って発行してしまう危険性も、なくはない。

今、この記事を読んで、DVから逃げようと思ってる人で、軽自動車を持っている人がいたら、(可能なら)その軽自動車の住所変更をしないか、それが無理なら、その軽自動車(原付やバイク、トラクター等も含む)に乗っていかないことを、お勧めする。

②男はつらいよ

一般にDVと言うと、夫から、暴力(精神的、性的、経済的なものを含む)を受けている妻をイメージする。

実際、DV被害者の大半は、女性だ。

だが、しかし、、、

まれに、、、、、、

DV被害を受けた男性もいる。

モノを投げつけられる。刃物で切りつけられる。中には、包丁で刺された人もいる。

小遣いを一銭も渡されず、かと言って弁当を作ってくれるわけでもなく、夕食も作らないというケースもある。

ボクの職場に、実際に逃げてきた男性がいた。担当したのは、当時の課長。冬のことだった。

逃げてきたのが、女性なら、一時的に生活できる「シェルター」と呼ばれる施設がある。お金はかかる場合と、かからない場合とがあるけど、お金がなくても、何とかなるようにできている。

もちろん、この女性用「シェルター」は、各都道府県に必ずある。役所(あるいは警察)に逃げてきて、行くあてがないとなれば、大抵は、このシェルターに連れていくことになる。

しかし、「男性用シェルター」というのは、(東京とかなら別かもしれないけど)ほとんどないのだ。もちろん、茨城にもない。

ボクの職場に逃げてきた男性も、行くあてがなかった。

かと言って、役所に泊まらせるわけにもいかない。

で、当時の課長がとった手段は、非常時(災害時)用の毛布をありったけ出して、”これで外の東屋で寝てくれ”と言ったのだ。で、翌日、弁当と東京行きの切符を買ってやり、東京にいって相談するようにと送り出した。

その話を聞いたとき、”もうちょっと、やりようがあったんじゃないか”って思ったけど。

(例えば高速道路のサービスエリアなどは、24時間開いてるし、一般道からも出入りできるようになってるから、とりあえず、そこに連れていき、朝、もう一度迎えに行ってもいい。)

彼は、冬に、毛布があるとは言え、相当、寒かったに違いない。

いやはや、、、、

男はつらいな。。。

③愛とは難しい

DVに直接、かかわったわけではないけど。

とある女性がいて、2度にわたって自殺未遂を起こした。

そのたんびに、救急車呼んだり、警察呼んだり、怒ったり、なだめすかしたり、もう大変だったんだけど。

その女性は、以前結婚していた夫からDVを受けていた。車で30mほどひきずられた事もあったようだ。数々の暴力による怪我の後遺症もひどく、それが精神的にも悪影響を及ぼしているように見受けられた。

その夫から逃げることができ、離婚もでき、その後、今の夫と再婚した。

彼女は、

”こんな体がポロポロな私を受け入れてくれて、今の旦那には感謝してる”

“私なんかには、もったいない旦那だ”

と言う。

「へぇ、旦那さんを愛してるんだねぇ」と言うと、

“そうよ、すごく愛してる”と答えた。

でボクは、、、

「じゃあ、今夜、旦那さんが帰ってきたら、ちゅーしてあげなよ、ほっぺでいいからさ。きっと旦那さんは喜ぶよ」

と言った。

すると、、、

“それは、嫌っ!!!!”

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

う~ん、愛とは、難しいものだ。。。

かにサボテン2012.1.2

基本的に、DVは解決できる問題です。最寄の役所や専門機関に相談しましょう。電話でもOKです。

普段は優しかろうが、一度でも、あなたを傷つければ、そこに愛はありません。

広告
カテゴリー: タマ。の仕事(略してタマジョブ) パーマリンク

DVの話~愛と暴力はちがいます~ への6件のフィードバック

  1. abend より:

    こんばんは。
    いろんな人がいるものですね。
    難しいです。
    愛がなくなっても情は残りそうやし・・(笑)

  2. タマ。 より:

    abendさん、こんばんは。
    社会の歪みとでも言うんでしょうかね。役所には、いろんな人が来ます。今の部署は、さらに、いろんな人が来るとこでして(笑)
    愛がなくなっても情は残る。。。
    なるほどぉ~♪ でも、時として愛も情もなくなってしまう人たちもいるんですよねぇ・・・

  3. ❤ちえたん より:

    タマ。さん♪ こんにちは。

    DVですか・・・・・。
    する側・される側が、DVだと認識するまでに時間が係りそうですね><
    そして、それを相談するまでも、もっと時間が係って
    取り返しのつかない事もあったりするんでしょうね。。。。
    DVを受けていると感じたら
    即座に逃げる相談するが基本なのでしょうが、
    当事者は、その勇気が中々持てない?
    荒れた次の日には、大人しくなって優しく誤ってくれたりするらしいから・・・。
    お役所にも、こういった相談窓口があるのを、初めて知りました!
    これは頭の片隅においておこう!(笑)
    大変な職場でしょうが、弱い立場の方たちの為
    最善を尽くしてあげて下さいね^^

  4. タマ。 より:

    ちえたんさん、こんばんは。

    ボクの今の職場。ホントに、いろんな人がやってきます。
    DV、児童虐待、薬物依存、アルコール依存。ついでにボクは、タバコがやめられません(笑)

    でも、役所や公的な専門機関に相談に来られる人は、良くて半数じゃないでしょうか。
    大半は、荒れた翌日、優しくなったとか、シェルターに逃げると子どもが、同じ学校に行けなくなるとかで、なかなか来れないのですよ。
    大抵は、水面下に隠れてますね。ただ、こちらからは、動けないので、チラシやパンフレット、ポケットティッシュを置いて、啓発してるんですが、いかほどの効果があるか。。。

    でも、がんばります^^

    もしDV被害にあってる方が、この記事を読んだら、男女関係なく、まずは、お電話していただきたいなって思います。

  5. 史津香 より:

    ご無沙汰しておりますm(_ _)m
    DV、減るどころか増加してますよね。
    業務で携わってらっしゃるタマさんのような方々にとっても、辛いですね。

    かつての同級生に、DV被害者の女性がいました。
    とても美人だった彼女ですが、常日頃から暴力を振るわれていました。
    ある日、男性に道路へ突き飛ばされ、その拍子に車に撥ねられ、骨盤や肋骨を骨折、あごの骨も折れてしまい、片側の顔は大きくゆがんだままで、以来いつも髪で顔を半分覆っていました。
    彼女はその男と別れ、別の男性と同棲しましたが、これもDV男。
    しかも、彼は警察官でした。
    彼女が言いました。
    「暴力を振るわれてないと、愛情を感じなくなった。」と。

    彼女、今どうしているかわかりませんが、当時の彼女に、タマさんのこの記事を読んでもらいたいです。

  6. タマ。 より:

    史津香さん、こんばんは。
    昔はDVというと、肉体的な暴力というイメージがあったのですが、今は、かなりその定義が広がってまして、精神的な暴力、金銭的なもの(生活費を入れない)などと多岐にわたるようになりました。だかに、DV被害が増加の一途を辿ってるんだと思います。世間的にも、だいぶ認識が普及してきたのも、一因かと思いますね。役所も、以前に比べれば、かなり力を入れて、この対策に取り組むようになってきました。
    児童虐待も、同様です。
    こうして、昔は、隠れていた様々な虐待が、表に出てくるようになつてきたんだと、ボクは、思います。

    さて、その同級生の方ですが、精神的に暴力がルーヘティン化してしまった極端な例かもしれません。
    DV被害が表に出ない原因のひとつに、これもあるんです。しんどい思いしてるけど、一歩(相談)が踏み出せない人がとてみ多い。
    暴力をふるうけど、翌日になると優しくなる。普段は、とてもよい人。そんな考えで、その人たちは、気持ちのバランスをとっているんでしょう。カウンセリングが必要なんですが、そんな隠れDV被害者に役所は、何もできないのです。基本的には、向こうから来てもらわなきゃならないし、逆に言えば、それだけの強い気持ちで「逃げよう」と思わないと、また同じ生活に戻ってしまいます。

    何とも、難しい話です・・・

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中