イチゴのゼリー

 

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↑知ってる人は知ってる話ですけど、知らない人は参照してみてください。

 

 

この前、回転寿司に行ったね。

最近、君たちは、どうやら、回転寿司がお気に入りみたいだ。

だから、この前、マクドナルドに行く予定を変更して、回転寿司にいった。

どうやら、君たちのお目当ては、デザートだったみたいだけど。

 

で、君は言った。

「イチゴのゼリーが食べたい」って。

で、ボクは言った。

「お店のおじさんに、"イチゴのゼリーください"って言いな」って。

 

それが、君にとって、とても難しいことだって事は分かってる。

ボクもそうだったから。

でもね、自分で言えるようにならないと、なんないんだ。

いつまでも、ボクが、君の変わりに、君の欲しいものを注文してあげるわけには行かない。

自分の欲しいものは、自分で言えるようにならなきゃなんないんだ。

妹や弟は、次々に欲しいものを注文していく。

でも、君はそれが、なかなかできない。

 

怖いよね、、、、、、とても。

(この"怖い"ってのは、あまり文字通りの意味じゃない。ちょっと説明するのに難しい感覚だ)

 

君は最初、とても小さな声で、"イチゴのゼリーください"って言った。

その声は、とても小さい。

当然、お店のおじさんには届かない。

ボクは、成り行きをしばらく見てた。

君は、また言った。

"イチゴのゼリーください"

でも、またその声は小さくて、おじさんには聞こえない。

 

"もう少し大きな声で言ってみろ"ってボクは言った。

もう少し、、、、

もう少し、がんばれば、きっと、君の声は、おじさんに届く。

 

それから、君は何度も同じ言葉を繰り返した。

どうしても欲しかったんだね、イチゴのゼリー。

ボクは、君をずっと見てた。

 

"がんばれ。"

 

"もう少しだ、がんばれ"って何度も、心ん中でつぶやいたよ。

 

また何度か、言葉を繰り返す。

 

そして、、、、

 

ついに、君の声は、おじさんに届いた。

店内が比較的空いてて、小さな声でも聞こえたってのもあるけど。

 

よかった。

やったな。

とうとう、注文できたな。

 

こうやって、一つ一つ、人より、とてもゆっくりだけど、君は社会での生き方を学んで行くんだろう。

ボクが、そうだったように。

よかったな。

後で半分、イチゴのゼリーを弟に取られたけど。

まぁ、何だ。君も弟りのを、よく横取りするから、これで、おあいこだ(笑)

 

←これは、去年高尾山で食べた山葡萄のゼリー

 

しかし、、、

しかしだ、、、、、

そんなに、喜んでばかりもいられない。

 

これで、君も含めて、みんな自分の好きなものを注文する事を覚えてしまった。。。

 

君たちが口々に、

 

「イチゴのゼリーください」とか、

「イクラください」とか、

「マグロください」とか、

「ケーキください」とか、

「○○○○ください」とか言うたび、ボクは、戦々恐々となる。

 

お父さんの、お財布は、そんなに充実してないのだ(笑)

 

本音を言えば、、、、

 

黄色いお皿(←105円)だけ取りなさいっ！！

 

って叫びたかったよ^^;

 

 

まぁ、車の鍵を失くして、16800円も出費してしまったから、自業自得なんだけどね、、、、

しばらく、回転寿司には行けないや。。。

誰か、いいバイト、知りませんか？(笑)

 

 

それから、

できるなら、回転寿司じゃなくて、牛丼が好きな子に育ってくれると、お父さんは、とても嬉しいぞ。